されど寄り道

寄り道は、人生を豊かにする。

永遠になってしまったライバル

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風のうわさで、自らの命を断ったという話を聞いた。
(確証がないので、まだ嘘だと信じていたりする)

人生ではじめてのライバル。

小学校の入学式のとき、偶然席が隣になった。
サッカーをやればキャプテン翼のようで、走ればボルトのようだった。最強だった。

小学校最後の運動会。お互いにリレーのアンカーになった。
2位に10m近くの差をつけて、バトンを受け取った。そのうしろには、ライバルがいる。このまま逃げ切れると思った。でも、ゴール直前で抜かれた。人生ではじめて、本気で「死にたい」と思った屈辱。やっぱりライバルは、強かった。

中学校に入ってからも、ライバルは番長的な存在だった。修学旅行でも一緒に悪さをした。サッカーと野球で戦うフィールドは違っても、ライバルはやっぱり、ライバルだった。

彼との思い出は、このあたりで終わる。
高校に進学してからは疎遠になった。成人してからもたまに町であったりもしたけど、挨拶をして、ちょっと話をする程度だった。

風のうわさで、自らの命を断ったという話が届いたのは、2~3年前。
どんな事情があったかはわからないし、聞きたくもないけど、呼吸ができないほどに息苦しさを覚えた。

「苦しい」「辛い」「助けて」
素直にそれを言えなかったのかな。言えないよなぁ。周囲の誰もが、「あいつは最強だ」って言ってたもんな。弱音の吐き方を、知らなかったんだろうなぁ。

考えてみたら、酒を一緒に飲んだこともなかった。一緒に酒を飲んで、目の前で弱音を吐くのを見せてやったら、弱音を吐いてくれたかなぁ。

今日の寄り道フォト:
千年駅(青森県弘前市)